ワールドカップ2022では、カタールは開催国のため、自動的にワールドカップ出場が決定した。
2019年から2022年にかけて6大陸でそれぞれ予選や大陸間プレーオフを開催。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により、一部で大会方式が変則的になった。
そして大陸間プレーオフではコスタリカがニュージーランドに勝利して最後の切符を獲得した。
目次
出場枠:
ヨーロッパ予選:
南アメリカ予選:
アジア予選:
アフリカ予選:
北中米カリブ海予選:
オセアニア予選:
大陸間プレーオフ:
著者:
出場枠:
合計:32カ国
開催国:1
ヨーロッパ:13
南アメリカ:4.5
アジア:4.5
アフリカ:5
北中米カリブ海:3.5
オセアニア:0.5
ヨーロッパ予選:
1次予選(グループステージ):
出場チームを10組に分けて総当たり戦を行い、各組1位チームが出場権を獲得。
2次予選(ヨーロッパ・プレーオフ):
グループステージの各組2位チーム(10チーム)と、グループステージ各組3位以下のチームのなかからネーションズリーグの成績の上位2チームをあわせた計12チームでプレーオフを行う。4チームの3組に分かれ、各対戦は1試合のみ。勝ち残った3チームが出場権を獲得。
結果:
ヨーロッパ・プレーオフのパスA決勝ではウェールズがウクライナに1-0で勝利。国民の期待を背負って臨んだウクライナだったが1点に泣き、選手たちは崩れ落ちた。あと一歩のところでワールドカップ出場はならなかったが、この試合は大きな注目を集め、多くの人が苦境にたたされながら戦い続けたウクライナの健闘を称えた。ヨーロッパ・プレーオフのパスA決勝ではウェールズがウクライナに1-0で勝利。国民の期待を背負って臨んだウクライナだったが1点に泣き、選手たちは崩れ落ちた。あと一歩のところでワールドカップ出場はならなかったが、この試合は大きな注目を集め、多くの人が苦境にたたされながら戦い続けたウクライナの健闘を称えた。
ヨーロッパ・プレーオフのパスA決勝ではウェールズがウクライナに1-0で勝利。国民の期待を背負って臨んだウクライナだったが1点に泣き、選手たちは崩れ落ちた。あと一歩のところでワールドカップ出場はならなかったが、この試合は大きな注目を集め、多くの人が苦境にたたされながら戦い続けたウクライナの健闘を称えた。
パスB決勝ではポーランドがスウェーデンに勝利。スウェーデンはズラタン・イブラヒモビッチが出場停止だったのに対して、ポーランドはロベルト・レヴァンドフスキが得点を決め、名フォワードの間で明暗が分かれた。
パスCにはユーロ2020王者イタリアとユーロ2016王者ポルトガルが入った。イタリアが北マケドニアに敗れる大波乱があった。ワールドカップ4回優勝の実績を持つ名手が、初めて2大会連続で本大会への出場を逃した事実は、ファンにとっても衝撃的だった。一方、ポルトガルは決勝で北マケドニアを2-0で退けて、本大会の出場を決めた。
セルビア(グループA勝者)
スペイン(グループB勝者)
スイス(グループC勝者)
フランス(グループD勝者)
ベルギー(グループE勝者)
デンマーク(グループF勝者)
オランダ(グループG勝者)
クロアチア(グループH勝者)
イングランド(グループI勝者)
ドイツ(グループJ勝者)
ウェールズ(ヨーロッパ・プレーオフ・パスA勝者)
ポーランド(ヨーロッパ・プレーオフ・パスB勝者)
ポルトガル(ヨーロッパ・プレーオフ・パスC勝者)
南アメリカ予選:
全10チームが総当たり戦を行い、上位4カ国が本大会に出場。5位が大陸間プレーオフを行う。
結果:
ブラジル対アルゼンチンの1試合が中止されたが、順位に変動はなかった。
ブラジル、アルゼンチン、ウルグアイ、エクアドルの出場が決定。
5位ペルーは大陸間プレーオフでオーストラリアに敗れた。
順位表:
P | Team | GF | GA | GD | Pts |
1 | ブラジル | 40 | 5 | +35 | 45 |
2 | アルゼンチン | 27 | 8 | +19 | 39 |
3 | ウルグアイ | 22 | 22 | 0 | 28 |
4 | エクアドル | 27 | 19 | +8 | 26 |
5 | ペルー | 19 | 22 | −3 | 24 |
6 | コロンビア | 20 | 19 | +1 | 23 |
7 | チリ | 19 | 26 | −7 | 19 |
8 | パラグアイ | 12 | 26 | −14 | 16 |
9 | ボリビア | 23 | 42 | −19 | 15 |
10 | ベネズエラ | 14 | 34 | −10 | 10 |
アジア予選:
1次予選:
1次予選はランキング下位12チームを2チームの6組に分け、ホーム・アンド・アウェー方式で対戦し、勝利した6チームが2次予選に進出。
2次予選:
ランキング上位33チームは2次予選からの出場。開催国カタールもあわせた40チームが、5チームの8組に分かれ、ホーム・アンド・アウェー方式の総当たり戦を実施。各組1位チームと各組2位チームの内成績上位4チームの12チームが3次予選に進出。
3次予選:
3次予選は、12チームを6チームの2組に分け、ホーム・アンド・アウェー方式の総当たり戦を実施。各組上位2チームが本大会の出場権を獲得。各組3位チームは4次予選(アジア・プレーオフ)を行い、勝者が大陸間プレーオフに進出。
結果:
3次予選でイラン(グループA1位)、韓国(グループA2位)、サウジアラビア(グループB1位)、日本(グループB2位)が確定。
アジア・プレーオフでアラブ首長国連邦に勝利し、続く大陸間プレーオフでペルーに勝利したオーストラリアが本大会の出場を決めた。加えて開催国カタールの計6カ国が本大会に出場。
カタール
イラン
韓国
サウジアラビア
日本
オーストラリア
3次予選グループAの順位表:
P | Team | GF | GA | GD | Pts |
1 | イラン | 15 | 4 | 11 | 25 |
2 | 韓国 | 13 | 3 | 10 | 23 |
3 | アラブ首長国連邦 | 7 | 7 | 0 | 12 |
4 | イラク | 6 | 12 | −6 | 9 |
5 | シリア | 9 | 16 | −7 | 6 |
6 | レバノン | 6 | 14 | −8 | 6 |
3次予選グループBの順位表:
P | Team | GF | GA | GD | Pts |
1 | サウジアラビア | 15 | 4 | 6 | 23 |
2 | 日本 | 13 | 3 | 8 | 22 |
3 | オーストラリア | 7 | 7 | 6 | 15 |
4 | オマーン | 6 | 12 | 1 | 14 |
5 | 中国 | 9 | 16 | −10 | 6 |
6 | ベトナム | 6 | 14 | −11 | 4 |
4次予選(アジア・プレーオフ):
07/06/2022.
カタール、アッ=ライヤーン
アフメド・ビン=アリー・スタジアム
観衆:6,500人
アラブ首長国連邦 (グループA3位) 0–0 オーストラリア (グループB3位)
得点:
53′ (オーストラリア) ジャクソン・アーバイン
57′ (アラブ首長国連邦) カイオ・カネド
84′ (オーストラリア) アイディン・フルスティッチ
アフリカ予選:
1次予選:
ランキング下位28チームが2チームの14組に分かれてホーム・アンド・アウェーで対戦し、勝利した14チームが2次予選に進出。
2次予選:
40チームが4チームの10組に分かれて、ホーム・アンド・アウェー方式の総当たり戦を実施。各組1位チームが3次予選に進出。
3次予選:
10チームが2チームの5組に分かれてホーム・アンド・アウェー方式で対戦し、勝利した5チームが本大会に出場。
結果:
2次予選のグループDには、カメルーンとコートジボワールという強豪国が入り、コートジボワールがグループ2位で敗退。
3次予選は各チームが2試合を行い、10チームから5チームに絞られるという、非常に緊張感のある形式だ。エジプト、アルジェリア、ナイジェリアといった強豪国がワールドカップ出場を逃した。2試合合計のスコアは、いずれも引き分けで涙をのんだ。
ガーナ
セネガル
チュニジア
モロッコ
カメルーン
3次予選の試合:
Team | 合計 | Team |
エジプト | 1–1 (1–3 p) | セネガル☆ |
カメルーン☆ | 2–2 (a) | アルジェリア |
ガーナ☆ | 1–1 (a) | ナイジェリア |
コンゴ民主共和国 | 2–5 | モロッコ☆ |
マリ | 0–1 | チュニジア☆ |
北中米カリブ海予選:
1次予選:
ランキング上位5チーム以外の30チームを5チームの6組に分け、1回総当たり戦を行い、各組1位チームが2次予選に進出。
2次予選:
6チームが2チームの3組に分かれてホーム・アンド・アウェー方式で対戦し、各組勝者が3次予選に進出。
3次予選:
2次予選から勝ち上がった3チームにランキング上位5チームをあわせた8チームがホーム・アンド・アウェー方式の総当たり戦を行う。上位3チームはワールドカップ本大会への出場が確定。4位チームは大陸間プレーオフに進出。
結果:
1次予選から出場したカナダが3次予選で首位となり、36年ぶりの本大会出場を決めた。
大陸間プレーオフに回ったコスタリカは、ニュージーランドに勝利し、本大会の出場権を獲得した。
カナダ
メキシコ
アメリカ合衆国
コスタリカ
3次予選の順位表:
P | Team | GF | GA | GD | Pts |
1 | カナダ | 23 | 7 | 16 | 28 |
2 | メキシコ | 17 | 8 | 9 | 28 |
3 | アメリカ合衆国 | 21 | 10 | 11 | 25 |
4 | コスタリカ | 13 | 8 | 5 | 25 |
5 | パナマ | 17 | 19 | −2 | 21 |
6 | ジャマイカ | 12 | 22 | −10 | 11 |
7 | エルサルバドル | 8 | 18 | −10 | 10 |
8 | ホンジュラス | 7 | 26 | −19 | 4 |
オセアニア予選:
1次予選(グループステージ):
予備予選の後に、11チームを2グループに分け集中開催方式で対戦し、各組上位2チームが決勝トーナメントに進出。
2次予選(決勝トーナメント):
4チームがホーム・アンド・アウェー方式のトーナメントを行い、勝者が大陸間プレーオフに進出。
結果:
諸事情でアメリカ領サモア、サモア、トンガが棄権。決勝でニュージーランドがソロモン諸島を下し、大陸間プレーオフへの出場を決めた。しかし、ニュージーランドは大陸間プレーオフでコスタリカに敗れ、ワールドカップ本大会出場を逃した。
決勝:
30/03/2022.
カタール、ドーハ
アル・アラビ・スタジアム
観衆:0人
ソロモン諸島 (グループA1位) 0–5 ニュージーランド (グループB1位)
得点:
23′ (ニュージーランド) ビル・ティロマ
39′ (ニュージーランド) クリス・ウッド
50′ (ニュージーランド) ジョー・ベル
70′ (ニュージーランド) ビル・ティロマ
90+1′ (ニュージーランド) マシュー・ガーベット
大陸間プレーオフ:
アジアの1カ国と北中米カリブ海の1カ国が対戦。南米の1カ国とオセアニアの1カ国が対戦。1試合の結果により、ワールドカップ本大会の出場権が決定する。
結果:
オーストラリアがペルーに勝利、そしてコスタリカがニュージーランドに勝利し、それぞれ本大会への出場を決めた。
13/06/2022.
カタール、アッ=ライヤーン
アフメド・ビン=アリー・スタジアム
観衆:43,510人
オーストラリア 0–0 (PK: 5–4) ペルー
得点:
該当なし
14/06/2022.
カタール、アッ=ライヤーン
アフメド・ビン=アリー・スタジアム
観衆:10,803人
コスタリカ 1–0 ニュージーランド
得点:
3′ (コスタリカ) ジョエル・カンベル
著者:長田拓也 Takuya Nagata. Amazon Profile
Follow @nagatackle小説作家、クリエーター。ブラジルへサッカー留学し、リオデジャネイロにあるCFZ do Rio(Centro de Futebol Zico Sociedade Esportiva)でトレーニングに打ち込む。日本屈指のフットボールクラブ、浦和レッズ(浦和レッドダイヤモンズ)でサッカーを志し、欧州遠征。若くして引退し、単身イングランドに渡り、英国立大学UCAを卒業。スペイン等、欧州各地でジャーナリスト、フットボールコーチ、コンサルタント等、キャリアを積む。クリエーティヴ系やテクノロジー畑にも通じる。社会の発展に寄与するアート・ムーブメント『MINIЯISM』(ミニリズム)とナレッジハブ「The Minimalist」(ザ・ミニマリスト)をローンチ。ダイバーシティと平等な社会参加の精神を促進する世界初のコンペティティヴな混合フットボール「プロプルシヴ・フットボール」(プロボール)の創設者。『Football Game Sphere』(フットボール・ゲーム・スフィア)でも執筆。
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