「ワールドカップ2022」本戦に出場する全32チーム

カタール2022。32カ国で競われる最後のW杯フットボール・ゲームズ

2022年カタール大会は32カ国で行われる最後のワールドカップ。2026年大会では、本大会の参加チームは48カ国に拡大する。

目次

ヨーロッパ
セルビア
スペイン
スイス
フランス
ベルギー
デンマーク
オランダ
クロアチア
イングランド
ドイツ
ウェールズ
ポーランド
ポルトガル
南アメリカ
ブラジル
アルゼンチン
ウルグアイ
エクアドル
アジア
カタール
イラン
韓国
サウジアラビア
日本
オーストラリア
アフリカ
ガーナ
セネガル
チュニジア
モロッコ
カメルーン
北中米カリブ海
カナダ
メキシコ
アメリカ合衆国
コスタリカ
オセアニア
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ヨーロッパ

セルビア
監督:ドラガン・ストイコビッチ
主将:ドゥシャン・タディッチ

ヨーロッパ予選でセルビアはポルトガルを抑えてグループ首位で出場権を獲得した。元ユーゴスラビア代表のスター選手であるドラガン・ストイコビッチが監督として率いる。ユーゴスラビア代表のワールドカップ最高成績は4位。セルビア代表としては、前回2018年までグループステージ突破を果たしていない。

スペイン
監督:ルイス・エンリケ
主将:セルヒオ・ブスケツ

スペインは2010年ワールドカップで優勝したが、2014年と2018年の大会では上位進出がならなかった。ユーロ2020では準決勝に進出し、ルイス・エンリケ監督のもとでチームの再生が進んでいる。

スイス
監督:ムラト・ヤキン
主将:グラニト・ジャカ

スイスのワールドカップの最高成績はベスト8。2014年と2018年の大会ではラウンド16に進出。組織力とセットプレーの強さが特徴。

スイスのワールドカップの最高成績はベスト8。2014年と2018年の大会ではラウンド16に進出。組織力とセットプレーの強さが特徴。

フランス
監督:ディディエ・デシャン
主将:ウーゴ・ロリス

フランスは2018年ワールドカップの覇者。FWキリアン・エムバペやMFポール・ポグバなどタレント揃いで、二連覇を狙うのに十分な陣容だ。

ベルギー
監督:ロベルト・マルティネス
主将:エデン・アザール

ベルギーは2014年大会でベスト8、2018年では3位とワールドカップ2大会連続で代表チーム歴代の最高成績を更新している。ベルギー国内の育成が成功し花開いたエデン・アザール、ロメル・ルカク、ケヴィン・デ・ブライネといった黄金世代は円熟期に入っている。

デンマーク
監督:カスパー・ヒュルマンド
主将:シモン・ケアー

デンマークのワールドカップの最高成績は1998年フランス大会のベスト8。2018年大会はラウンド16に進出した。

オランダ
監督:ルイ・ファン・ハール
主将:フィルジル・ファン・ダイク

2010年大会は準優勝、2014年大会は3位と好成績を収めたオランダだ。しかし2018年ワールドカップはヨーロッパ予選でフランスやスウェーデンと同じグループに入り、本大会の出場を逃した。久々に世界の舞台に返り咲いたオランダの決意は並々ならぬものがある。

クロアチア
監督:ズラトコ・ダリッチ
主将:ルカ・モドリッチ

2018年ワールドカップでは準優勝と最高成績を収めたクロアチア。バロンドールなど数多くの個人賞を受賞したキャプテンのMFルカ・モドリッチ(レアル・マドリード)はベテランの域に達している。

イングランド
監督:ガレス・サウスゲート
主将:ハリー・ケイン

イングランドは、地元開催となった1966年ワールドカップで初優勝。それ以降で最高位タイとなる4位という好成績を2018年大会では収めた。イングランドらしいダイナミックなプレースタイルは健在だ。

ドイツ
監督:ハンス=ディーター・フリック
主将:マヌエル・ノイアー

4度のワールドカップ優勝はイタリアと並び2位タイ。ドイツは伝統的に安定感のある試合運びを得意とし、国際大会で勝負強さを発揮。2014年ブラジル大会では、決勝トーナメントで地元ブラジルやアルゼンチンを下して優勝。しかし続く2018年大会ではグループリーグで敗退し、世代交代が進んだ。

ウェールズ
監督:ロブ・ページ
主将:ガレス・ベイル

64年ぶり2度目のワールドカップに出場するウェールズ。ヨーロッパ・プレーオフでオーストリアとウクライナに勝利して手にした切符だ。キャプテンのガレス・ベイルにとって、キャリアの集大成ともいえる大会だろう。

ポーランド
監督:チェスワフ・ミヒニエヴィチ
主将:ロベルト・レヴァンドフスキ

ヨーロッパ・プレーオフを経て苦労の末に本大会への出場を決めたポーランド。FWロベルト・レヴァンドフスキは、ウクライナ代表のアンドリー・シェフチェンコ監督から譲り受けた青と黄色のキャプテンマークをポーランドのアームバンドとともに着けて本大会に臨むことを表明した。チームの約半数がイタリアのクラブでプレーする。

ポルトガル
監督:フェルナンド・サントス
主将:クリスティアーノ・ロナウド

ヨーロッパ予選では、グループステージで2位となりプレーオフを経て出場を果たしたポルトガル。2016年にユーロ初優勝を果たし、次はワールドカップの初制覇を目指す。

南アメリカ

ブラジル
監督:アデノール・レオナルド・バッチ(チッチ)
主将:チアゴ・シウバ

最多5度のワールドカップ優勝を誇るブラジル。南米予選では、2位以下に大きく差をつけて1位通過した。本大会では、伝統的にグループステージを慣らし運転で勝ち上がり、決勝トーナメントにピークを持っていく。圧倒的な実力があり優勝するためにペース配分を行う余裕がある。これが、サッカー王国たる由縁だ。

アルゼンチン
監督:リオネル・スカローニ
主将:リオネル・メッシ

ワールドカップ優勝2回を誇る南米の強豪国アルゼンチン。2021年に行われたコパ・アメリカでは決勝戦で地元ブラジルを倒した。この勢いに乗って、ディエゴ・マラドーナを擁した1986年メキシコ大会以来の優勝を目指す。数々のクラブタイトルや個人賞を獲得してきたキャプテンのリオネル・メッシは、自身が唯一縁のなかったビッグタイトルであるワールドカップは、是が非でも欲しいところだ。

ワールドカップ優勝2回を誇る南米の強豪国アルゼンチン。2021年に行われたコパ・アメリカでは決勝戦で地元ブラジルを倒した。この勢いに乗って、ディエゴ・マラドーナを擁した1986年メキシコ大会以来の優勝を目指す。数々のクラブタイトルや個人賞を獲得してきたキャプテンのリオネル・メッシは、自身が唯一縁のなかったビッグタイトルであるワールドカップは、是が非でも欲しいところだ。

ウルグアイ
監督:ディエゴ・アロンソ
主将:ディエゴ・ゴディン

ワールドカップ2回の優勝で、そのうち1回は、1930年に地元で開催された記念すべき第一回大会だっただけに、ウルグアイのワールドカップにかける思い入れは大きい。1950年大会以来のワールドカップ優勝を目指す。

エクアドル
監督:グスタボ・アルファロ
主将:エネル・バレンシア

ワールドカップ初日に、開幕戦で地元カタールと対戦するという大役を務める。エクアドルは2018年大会の予選で敗退したため、舞台馴れした選手が決して多くない。若手選手が独特の雰囲気にのまれないことが重要になる。

ワールドカップ初日に、開幕戦で地元カタールと対戦するという大役を務める。エクアドルは2018年大会の予選で敗退したため、舞台馴れした選手が決して多くない。若手選手が独特の雰囲気にのまれないことが重要になる。

アジア

カタール
監督:フェリックス・サンチェス・バス
主将:ハサン・アル=ハイドゥース

カタールはワールドカップの地元開催が2010年に決定すると、海外から指導者を招聘するなどしてジュニア世代の育成からテコ入れし、巨額の費用と時間をかけて代表チームを強化してきた。その努力の甲斐あり、2019年にアジアカップ初優勝という形で結実。ワールドカップへ向けて期待が高まった。

カタールはワールドカップの地元開催が2010年に決定すると、海外から指導者を招聘するなどしてジュニア世代の育成からテコ入れし、巨額の費用と時間をかけて代表チームを強化してきた。その努力の甲斐あり、2019年にアジアカップ初優勝という形で結実。ワールドカップへ向けて期待が高まった。

イラン
監督:カルロス・ケイロス
主将:エーサン・ハッサフィ

アジアの強豪国イランは、アジア3次予選グループA首位で本大会への出場を決めた。地理的に近いカタール開催というアドバンテージを生かして、初となるワールドカップ・グループステージ突破を目指す。

韓国
監督:パウロ・ベント
主将:孫 興慜(ソン・フンミン)

アジア最多11回目のワールドカップ出場となる韓国。多くの選手がKリーグや欧州のリーグでプレーする。FWソン・フンミンは、長年イングランド・プレミアリーグのトットナム・ホットスパーでプレーする。

サウジアラビア
監督:エルヴェ・ルナール
主将:サルマーン・アル=ファラジュ

サウジアラビアにとって、同じアラビア半島にあるカタールは目と鼻の先。隣国での開催にモチベーションは高く、アジア3次予選グループB首位で本大会への出場を決めた。サウジアラビア代表は国内でプレーする選手が多く、移動においてアドバンテージがある。

日本
監督:森保 一
主将:吉田 麻也

ワールドカップ7大会連続7度目の出場となる日本。主力選手の多くが欧州のリーグでプレーしている。アジア3次予選では序盤のオマーン戦とサウジアラビア戦を落として、その後に負けられない試合が続いたが、重圧をはねのけて連勝を重ねて本戦出場を決めた。

オーストラリア
監督:グラハム・アーノルド
主将:マシュー・ライアン

アジア・プレーオフと大陸間プレーオフに勝利して、苦労の末にワールドカップの切符を手にしたオーストラリア。多くの選手がヨーロッパのリーグでプレー。2005年にオセアニアからアジアに転籍後、5大会連続でワールドカップ出場を果たし、強化に成功している。

アフリカ

ガーナ
監督:オットー・アッド
主将:アンドレ・アイェウ

2018年ワールドカップ出場を逃したガーナは、2022年大会には是が非でも出場したいという決意で臨んだ。アフリカ2次予選では南アフリカと勝ち点と得失点差で並び、総得点で1点上回り1位となり3次予選に進出。そして対戦したナイジェリアとは2試合合計でドローながら、アウェーゴールルールにより、本大会出場を決めた。拮抗した戦いで、運が味方してくれるなにかをガーナは持っている感がある。

セネガル
監督:アリウ・シセ
主将:カリドゥ・クリバリ

セネガルは、アフリカ3次予選で強豪エジプトと戦い2試合合計でドローとなり決着がつかずにPK戦により、2大会連続の出場を決めた。選手の多くが欧州のリーグでプレーする。アリウ・シセ監督は2015年からセネガル代表監督を務め、それ以前は2012年からセネガルU23の指導も行っており、長期的なビジョンでの強化に成功している。

チュニジア
監督:ジャレル・カドリ
主将:ユセフ・ムサクニ

多くの選手がフランスや中近東のリーグでプレーするチュニジア。言語や文化が馴染みやすいカタールで、初の決勝トーナメント進出を目指す。

モロッコ
監督:ワリド・レグラギ
主将:ロマン・サイス

モロッコは、地理的に近いスペインやフランスなど欧州のリーグでプレーする選手が多い。アフリカ2次予選で全勝した唯一の国となった。3次予選では、各国が接戦を繰り広げた一方で、モロッコはコンゴ民主共和国に2試合合計で3点差をつけて大勝。アフリカ予選に全勝し、本大会に乗り込む。

カメルーン
監督:リゴベール・ソング
主将:ヴァンサン・アブバカル

大半の選手がフランスをはじめヨーロッパの様々なクラブでプレーするカメルーン。アフリカ2次予選では、同じグループに入った強豪コートジボワールを上回り首位となり3次予選に進出。そこで対戦したアルジェリアとは2試合合計でドローとなったが、アウェーゴールルールにより本大会の切符を手にした。

北中米カリブ海

カナダ
監督:ジョン・ハードマン
主将:アチバ・ハッチンソン

カナダは北中米カリブ海1次予選からの出場となったが、3次予選ではダークホースぶりを発揮。メキシコやアメリカ合衆国を抑え堂々の首位となり、36年ぶりにワールドカップに戻ってきた。本大会への出場は2回目で、チームの士気は高い。若手選手が多く将来性があふれ、北米で共催される2026年ワールドカップに向けてカナダは着々と強化を進めている。

メキシコ
監督:ヘラルド・マルティーノ
主将:アンドレス・グアルダード

メキシコは伝統的な北米の強豪国。1994年大会から7大会連続でラウンド16に進出。自国開催だった1986年大会以来のベスト8を目指す。約半数の選手がメキシコ国内でプレーする一方、ヨーロッパで経験を積む選手もいる。

アメリカ合衆国
監督:グレッグ・バーホルター
主将:クリスチャン・プリシッチ

アメリカ合衆国は2018年の本大会出場が叶わず、若手選手が主体のチームで2014年以来のワールドカップとなる。アメリカ国内でプレーする選手が一定数いる一方で、イングランドなど欧州で半数以上の選手がプレーする。

コスタリカ
監督:ルイス・フェルナンド・スエレス
主将:ブライアン・ルイス・ゴンサレス

コスタリカは北中米カリブ海3次予選で4位となり、2022年6月14日の大陸間プレーオフでオセアニアのニュージーランドに勝利。本大会出場を決めた32カ国目のチームになった。大半の選手が、コスタリカ国内でプレーする。

コスタリカは北中米カリブ海3次予選で4位となり、2022年6月14日の大陸間プレーオフでオセアニアのニュージーランドに勝利。本大会出場を決めた32カ国目のチームになった。大半の選手が、コスタリカ国内でプレーする。

オセアニア

該当なし。

ワールドカップ2022予選

著者:長田拓也 Takuya Nagata. Amazon Profile

小説作家、クリエーター。ブラジルへサッカー留学し、リオデジャネイロにあるCFZ do Rio(Centro de Futebol Zico Sociedade Esportiva)でトレーニングに打ち込む。日本屈指のフットボールクラブ、浦和レッズ(浦和レッドダイヤモンズ)でサッカーを志し、欧州遠征。若くして引退し、単身イングランドに渡り、英国立大学UCAを卒業。スペイン等、欧州各地でジャーナリスト、フットボールコーチ、コンサルタント等、キャリアを積む。クリエーティヴ系やテクノロジー畑にも通じる。社会の発展に寄与するアート・ムーブメント『MINIЯISM』(ミニリズム)とナレッジハブ「The Minimalist」(ザ・ミニマリスト)をローンチ。ダイバーシティと平等な社会参加の精神を促進する世界初のコンペティティヴな混合フットボール「プロプルシヴ・フットボール」(プロボール)の創設者。『Football Game Sphere』(フットボール・ゲーム・スフィア)でも執筆。
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