「ユーロ2020」本戦に出場する全24チーム

ユーロ(欧州選手権)フットボール・ゲームズ

サッカーのユーロ2020に向けて、ヨーロッパの全55協会の代表チームにより予選が行われ、24チームが本戦出場を決めた。グループステージでは、グループAからグループFまで6つのグループに、それぞれ4チームが入る。そのうちの16チームが決勝トーナメントに進出する。

「ユーロ2020」出場チーム:

グループA

トルコ
監督:セノル・グネス
主将:ブラク・ユルマズ

トルコはユーロ予選で、セットプレーから多くの得点を挙げている。また、サイドからのクロスも脅威。相手ゴール前の泥臭いプレーでボールを奪っての得点もある。

イタリア
監督:ロベルト・マンチーニ
主将:ジョルジョ・キエッリーニ

ユーロ予選では、10試合全勝で勝ち点30を積み上げたイタリア。相手チームが引いている状態でも、巧みなコンビネーションで綻びを作りアンドレア・ベロッティを筆頭に、どこからでもゴールを狙える。シュート数は予選の全チームの中で3番目に多い。一人一人の選手の技量が高いのもさることながら、マンチーニ監督の下、チームとしてまとまっている。大半の選手がイタリア国内でプレーしている。今大会の優勝候補の一角といっていいだろう。

ウェールズ
監督:ロブ・ペイジ
主将:ガレス・ベイル

当初の監督はライアン・ギグスだったが、ユーロ予選の中でアシスタントだったロブ・ページが後任としてウェールズ代表チームの指揮を執った。得意の得点パターンはサイド攻撃とクロス。絶対的なエースでスピードが持ち味のガレス・ベイルは、年齢的にピークで迎える最後のユーロになる可能性がある。

スイス
監督:ヴラディミル・ペトコヴィッチ
主将:グラニト・ジャカ

ユーロ予選をグループ首位で突破した力は伊達ではない。スイスはコーナーキックをはじめ、ゴール前の空中戦に迫力がある。

グループB

デンマーク
監督:カスパー・ヒュルマンド
主将:シモン・ケアー

ユーロ予選では、セットプレーとサイドからのクロスが得点パターンだった。デンマークは予選グループで、無敗の4勝4分けと手堅く2位で突破した。強豪チーム相手にも、この堅実なパフォーマンスが出せるかが鍵となる。

フィンランド
監督:マルック・カネルヴァ
主将:ティム・スパルヴ

ユーロやワールドカップといった主要な国際大会の本戦への初出場となるフィンランド。前回大会から出場チームが24チームになったことで、多くのチームに本戦出場の可能性が広がった。フィンランドはゴール至近距離で神がかり的な粘り強さを見せて得点する。予選グループJでは、ギリシャを上回り2位で突破した。大物選手はほとんどおらず、チーム一丸となって戦うことが前提になる。

ベルギー
監督:ロベルト・マルティネス
主将:エデン・アザール

少し前まで欧州の中堅国だったベルギーだが、次々にタレントが育ち、瞬く間に強豪国にのし上がった。ユーロ予選グループIでは、10戦全勝・得失点差+37と参加チームの中で最高の数字を残した。その立役者となったロメル・ルカクやエデン・アザールは選手として脂が一番のっている時期だけに、是が非でもここで大きなタイトルを獲得したいところだろう。

ロシア
監督:スタニスラフ・チェルチェソフ
主将:アルテム・ジューバ

2018年ロシアワールドカップでは、グループステージを突破し、スペインにも競り勝ち、開催国の面目を保った。ユーロ予選グループIでロシアは、強豪ベルギー以外の国には勝ちきって2位で突破を決めた。

グループC

オランダ
監督:フランク・デブール
主将:ジョルジニオ・ワイナルドゥム

2016年の前回大会でダークホースとなったアイスランド相手に、予選で2試合を落とす不覚をとり本戦出場を逃した。もう失敗は許されないオランダは、予選グループCでドイツに次いで2位で突破。ワイドでダイナミックな攻撃が伝統のオランダが蘇った。

ウクライナ

監督:アンドリー・シェフチェンコ

主将:アンドリー・ピアトフ

ユーロ予選グループBでウクライナは、前大会王者のポルトガルを抑えて首位で本戦出場を決めた。これは結果として、ポルトガルが“死の組”を形成することを演出したことになる。伝説の選手だったシェフチェンコ監督のサッカーは、完成度が高まっている。

オーストリア
監督:フランコ・フォーダ
主将:ユリアン・バウムガルトリンガー

高い位置でボールを奪取して繰り出されるショートカウンターは、破壊力がある。オーストリアは、ピッチの中央を多用する。あまりサイドにボールを振らず、ダイレクトに緻密な長短のパスでゴール前に迫る。

北マケドニア

監督:イゴール・アンゲロフスキー

主将:ゴラン・パンデフ

北マケドニアは予選グループGで3位に入り、プレーオフ2試合をいずれも1点差で勝ち抜いた。今大会が北マケドニアにとってユーロ本戦、初出場。人口は200万人程度ながら、個々のスキルは優れており、相手の意表を突くプレーを得意とする。代表選手の多くが欧州主要リーグでプレーしており、相手チームは油断したら痛い目に遭うだろう。

グループD

イングランド
監督:ガレス・サウスゲート
主将:ハリー・ケイン

プレミアリーグのスター選手が集結。以前は、守備は強いがなかなか勝ちきれないという印象があったイングランド。ユーロ2016では、初出場のアイスランドに足元をすくわれ敗退した。今大会、ユーロ予選グループAでは1敗したものの、それ以外の試合は勝利し、得失点差は+31とまずまずの成績を収め、首位で突破した。同予選で12得点を叩き出し得点王のハリー・ケインや8ゴールで得点ランキング7位のラヒーム・スターリングをはじめ異なるスタイルの選手たちが、空中そして陸上から果敢に相手ゴールを目指すパフォーマンスは観る者を魅了する。

クロアチア
監督:ズラトコ・ダリッチ
主将:ルカ・モドリッチ

クロアチアは、ユーロ予選グループEを首位で突破。試合巧者で、どこからでも相手を崩しにくる。止めるのは至難の業。

スコットランド
監督:スティーブ・クラーク
主将:アンドリュー・ロバートソン

スコットランドは、セットプレーとサイドからのクロスを得意とする。選手は主にスコットランドのビッグクラブとイングランドでプレーしている。スコットランドは馴染みのあるイングランドに対しては、普段以上の力を発揮する。

チェコ
監督:ヤロスラフ・シルハヴィ
主将:ボレク・ドカル

チェコは、ユーロ予選グループAでもイングランドと対戦。アウェー、ロンドンの試合では大敗を喫した。チェコのホームでは先制されると、すぐに同点に追いつき、終了間際に勝ち越し、イングランドに土をつけた。

グループE

スペイン
監督:ルイス・エンリケ
主将:セルヒオ・ブスケツ

スペインは黄金時代の調子を取り戻せてはいないが、ボールポゼッションの技術では、おそらく依然として世界一だろう。ボールを支配しているところから、うまく得点につなげることが出来るかが鍵となる。ユーロ2連覇したころは、チームはバルセロナとレアル・マドリードから主に招集されていたが、今大会では国内外の多くのクラブに選手が分散している。スペイン最多出場記録を誇るセルヒオ・ラモスも選ばれなかった。果たして、スペインは新たな時代を築くことができるだろうかか。

スウェーデン
監督:ヤンネ・アンデション
主将:アンドレアス・グランクヴィスト

スウェーデンは、ユーロ予選グループFでもスペインと対戦。アウェーで大敗も、ホームでは先制し、ロスタイムに失点するまでリードしていた。スウェーデンとスペインは、お互いに手の内を知り尽くしている。スウェーデンの大黒柱であるズラタン・イブラヒモビッチが代表引退を撤回していたが、膝の負傷により無念の大会不参加となった。

ポーランド
監督:パウロ・ソウザ
主将:ロベルト・レヴァンドフスキ

絶対的なエースストライカーのロベルト・レヴァンドフスキが重要な場面で得点を決めるかに、ポーランドの明暗が懸かっていると言っても過言ではないだろう。

スロバキア
監督:ステファン・タルコビッチ
主将:マレク・ハムシーク

スロバキアはユーロ予選グループFで3位となり、プレーオフで接戦をものにして本戦出場を決めた。スロバキアの驚異的な粘りは、強豪国をも苦しめるだろう。

グループF

ハンガリー
監督:アーダム・サライ
主将:マレク・ハムシーク

ユーロ予選グループE4位ながら、プレーオフでブルガリアとアイスランドを倒して本大会の出場権を獲得したハンガリー。試合中に訪れる、数少ないチャンスをものにしたい。

ポルトガル
監督:フェルナンド・サントス
主将:クリスティアーノ・ロナウド

欧州王者のポルトガルは、予選でなかなかエンジンがかからずに2位通過となり、その結果、“死の組”を形成することになった。衰えることを知らないクリスティアーノ・ロナウドの得点力は心強いが、フランスやドイツとの決定的な実力の差はない。むしろポルトガルは調子では押されており、文字通りの死闘となる。

フランス
監督:ディディエ・デシャン
主将:ウーゴ・ロリス

世界王者として臨むフランスは、FWキリアン・エンバペ、FWアントワーヌ・グリーズマン、MFポール・ポグバといったタレントの宝庫だ。ディディエ・デシャン監督は、一度は追放したがレアル・マドリードで絶好調のカリム・ベンゼマを、5年の時を経てサプライズで呼び戻した。万全の布陣を敷き、ユーロ優勝に向けて一分の隙も見せない。

ドイツ
監督:ヨアヒム・レーヴ
主将:マヌエル・ノイアー

ドイツはユーロ予選グループCを首位で突破。ユーロ2016では準決勝でフランスに敗れた。2018年ワールドカップでドイツは、まさかのグループ最下位で敗退。まだチーム再建の途上にあるが、伝統な堅実なパス回しと、試合をコントロールする底力は健在だ。

異例づくしのユーロ2020

著者:長田拓也 Takuya. Nagata Amazon Profile

小説作家、クリエーター。ブラジルへサッカー留学し、リオデジャネイロにあるCFZ do Rio(Centro de Futebol Zico Sociedade Esportiva)でトレーニングに打ち込む。日本屈指のフットボールクラブ、浦和レッズ(浦和レッドダイヤモンズ)でサッカーを志し、欧州遠征。若くして引退し、単身イングランドに渡り、英国立大学UCAを卒業。スペイン等、欧州各地でジャーナリスト、フットボールコーチ、コンサルタント等、キャリアを積む。クリエーティヴ系やテクノロジー畑にも通じる。社会の発展に寄与するアート・ムーブメント『MINIЯISM』(ミニリズム)とナレッジハブ「The Minimalist」(ザ・ミニマリスト)をローンチ。ダイバーシティと平等な社会参加の精神を促進する世界初のコンペティティヴな混合フットボール「プロプルシヴ・フットボール」(プロボール)の創設者。
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