ユーロ2020は記念すべき60回目の大会を祝うべく、12カ国での共催予定だった。しかしコロナ禍で地元行政との調整がつかずに、11カ国に変更になった。
スタジアム収容人数の少なくとも25%の観客を入場させるという欧州サッカー連盟(UEFA)の条件をアイルランド政府が保証できずに、ダブリンは開催する権利を剥奪された。
スペインでは、北部ビルバオでの観客動員が難しいことから、南部のセビリアに開催都市が変更になった。
開催都市(会場):
オランダ・アムステルダム(ヨハン・クライフ・アレナ、収容人数:54,990人)
アヤックス・アムステルダムの本拠地。伝説のプレイヤーだったヨハン・クライフに因んで「アムステルダム・アレナ」から改名された。屋根は開閉式でソーラーパネルもある。高速道路とも連結しており、先進的な競技場だ。コンサートや格闘技といった多目的に使用される。
アゼルバイジャン・バクー(バクー・オリンピック・スタジアム、収容人数:68,700人)
アゼルバイジャン最大の競技場で、同国代表チームのホームとなっている。カスピ海にせり出した半島に位置する。
ルーマニア・ブカレスト(アレーナ・ナツィオナラ、収容人数:55,600人)
ルーマニア代表チームやFCSBの本拠地。元々あった競技場を取り壊して、一新して2011年に開場した。
ハンガリー・ブダペスト(プスカシュ・アレーナ、収容人数:67,215人)
ハンガリー代表チームの本拠地。同国代表チームの伝説の主将フェレンク・プスカシュの名を冠している。同じ場所には1953年に開場した競技場プスカシュ・フェレンツ・シュタディオンがあった。建て替えて、2019年に開場。
デンマーク・コペンハーゲン(パルケン・スタディオン、動員人数:38,065人)
デンマーク代表チームやFCコペンハーゲンのホーム。引込式ルーフがあり、コンサートなど多目的に利用される。1992年に開場する以前にも競技場があった。
スコットランド・グラスゴー(ハムデン・パーク、収容人数:51,866人)
スコットランド代表チームの本拠地。1873年以来、クイーンズ・パークFCのスタジアムでもある。ラグビーやコンサートにも使用される。
イングランド・ロンドン(ウェンブリー・スタジアム、収容人数:90,000人)
イングランド代表のホーム。世界最古の大会FAカップの決勝の舞台でもあり、サッカー母国の聖地。古いスタジアムを取り壊し大規模な建設作業を経て、2007年に開場。
ドイツ・ミュンヘン(アリアンツ・アレーナ、収容人数:70,000人)
ブンデスリーガの代表的なクラブであるバイエルン・ミュンヘンの本拠地。かつては1860ミュンヘンもホームとして使用していた。
イタリア・ローマ(スタディオ・オリンピコ、収容人数:70,634人)
セリエAのASローマやSSラツィオの本拠地。陸上やラグビーも行われる。1932に開場し、1990年イタリアワールドカップに向けて改修された。
ロシア・サンクトペテルブルク(クレストフスキー・スタジアム、収容人数:68,134人)
FCゼニト・サンクトペテルブルクの本拠地。2017年に開場し、2018年ロシアワールドカップの会場にもなった。
スペイン・セビリア(ラ・カルトゥーハ、収容人数:60,000人)
スペイン代表がしばしば試合を行う。新型コロナウイルス(COVID-19)の影響のため、当初予定していたビルバオで規定通りに試合開催することが困難になった。そこで急遽、セビリアに変更になった。
著者:長田拓也 Takuya. Nagata Amazon Profile
Follow @nagatackle小説作家、クリエーター。ブラジルへサッカー留学し、リオデジャネイロにあるCFZ do Rio(Centro de Futebol Zico Sociedade Esportiva)でトレーニングに打ち込む。日本屈指のフットボールクラブ、浦和レッズ(浦和レッドダイヤモンズ)でサッカーを志し、欧州遠征。若くして引退し、単身イングランドに渡り、英国立大学UCAを卒業。スペイン等、欧州各地でジャーナリスト、フットボールコーチ、コンサルタント等、キャリアを積む。クリエーティヴ系やテクノロジー畑にも通じる。社会の発展に寄与するアート・ムーブメント『MINIЯISM』(ミニリズム)とナレッジハブ「The Minimalist」(ザ・ミニマリスト)をローンチ。ダイバーシティと平等な社会参加の精神を促進する世界初のコンペティティヴな混合フットボール「プロプルシヴ・フットボール」(プロボール)の創設者。『Football Game Sphere』(フットボール・ゲーム・スフィア)でも執筆。
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